猫と入院と新作。その2
- 裕介 香津宮
- 4月17日
- 読了時間: 3分
年末に猫を亡くしてほどなく、仕事中に救急車で運ばれまして。 朝からちゃんと喋れてないな、っていう感じはあったんだけど。 なんかさ、寝不足のときって呂律が回らないことってあるじゃないですか。 頭がまだ起きていないっていうか。寝ぼけてるっていうか。
朝の六時には家を出てるから、五時すぎには起きるんですよ。
たしか前の晩、風呂で寝てしまって(※あぶない)、二時ぐらいに布団に入ってるから、まあ仕方ないかなという気持ちだったんだけど。
可能性としては、脱水症状だろうと思ったのね。
風呂で寝ちゃったし、あがってからも、朝起きてからも水分とってなかったし。
とりあえず水飲んで、塩タブレット齧ってみたんだけど。
まあ。 仕事中もちゃんと喋れない。 商品の移動なんかでも、力が入らない。
機械の操作や電卓も間違える。
あれ?
寝不足、だよな?
早めに休憩とろうと思って、車で寝ようとしてたら、心配してくれたパートさんが救急車呼んでくれた。
ちょっと寝れば大丈夫ですよー。
なんて言ったけど、説得されて病院直行。
うん。
脳梗塞だった。

ICUに運び込まれたときは、夢で走馬灯見るぐらい俺死んだ思ったけど、なんとか生きてた。
早めの対処のおかげで、軽度。
ほんとに軽度。
命拾いした。職場の皆様には感謝。
後遺症としては、ちょっと失語がある。それぐらい。
手も足も動く。繊細な動きはまだできないけど、生活には不便はない。
箸を使えば手が筋肉痛みたいな感じになるし、蝶結びはゆるいし、ホッチキスの針の交換は難易度が高い。同時に二つのことをすると、片方を忘れがちになる。
その程度。
もう車だって運転できるし、職場復帰もした。
運が良かったのだ。
そんな言葉で片付けていいのかわからないけど、この程度ですんでよかった。
いろんな人に話してもびっくりされる。
それぐらい普通に見えるらしい。
リハビリでも、「あれができない」「こういうことができない」と現状を訴えても、「普通はそんなとこまでいかないんですよ」と言われるぐらい。
だから、本当に良いほうだったということだ。
ただ、自分のなかでは結構悩ましいことがある。
「失語」なのだ。
字を書く、字を打つ、言葉を話す。
そのどれもに弊害が出ている。
たとえば、単語を間違える。
最初の頃は、娘の名前を漢字で書いても「123」が「132」になったり、
スマホで文字を入力するとき、「さ行」を打ってるつもりが「は行」を打って、なんで字が出てこないんだろうと思ったり、
キーボードで文章を打っても、ローマ字が合ってなかったりということが頻発して、ずっといらいらしっぱなしだった。
それらも、もうだいぶ良くなってるんだけどね。
まぁ、キーボードの入力スピードは半減したままだけど。
とても悔しい思いをしている。
けれども、本当に、本当にありがたいことに、こうして日常が送れている。
ありがたくも死に損なったのだ。



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