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すべて表示ひさびさに「なろう」に『妖隠録』の新作を投稿いたしました。 『妖隠録 弐 ~ 人魚』でございます。 これあれだよね、谷崎の『人魚の嘆き』だね、て思ってもらえるとニヤリとします。 日本妖怪としての人魚じゃないので、はたして妖隠録シリーズで良かったのか 引っかかるところがないでもないけど。 なんか昔どこかで言った気がするんだけど、 最終的にはこのシリーズは100話までは書きたくて。 百鬼夜行というか百
夢を見た。 ヴィレヴァンみたいなところで店内をぶらぶら眺めてたら、文学作品をモチーフにしたグッズみたいなコーナーを見つける。 結構売れていてスカスカだった。 違う棚に戻されていて見落としそうになったなかに、おそらくサロメのモチーフなんだろう置物があった。スリムなペットボトルぐらいのサイズ感。 液体のなかに男の首が浮かんでいる。 その奥に浮き彫りの女性のレリーフ。 怒っているように首を放っているらし
もう一度、旅に出ませんか。 輝かしい世界の色を思い出してみませんか。 あのすばらしく美しく、物悲しい寂寥に満ちた。 あの深い苦しみと、あの目覚ましく勇敢なる、 すべての、 すべてに愛され、憎み捨てられた世界を。 眠る人々は死んでいない。 待っているのです。 言葉を。 待っているのです。 だから、あなたは言って。 ただ言って。 「光あれ」と。 待っているのです。 ずっと。 ずっと。 あなたは飢えてい