top of page
執筆者の写真裕介 香津宮

そして世界は言った。

もう一度、旅に出ませんか。

輝かしい世界の色を思い出してみませんか。

あのすばらしく美しく、物悲しい寂寥に満ちた。

あの深い苦しみと、あの目覚ましく勇敢なる、

すべての、

すべてに愛され、憎み捨てられた世界を。

眠る人々は死んでいない。

待っているのです。

言葉を。

待っているのです。

だから、あなたは言って。

ただ言って。

「光あれ」と。

待っているのです。

ずっと。

ずっと。

あなたは飢えている。

閲覧数:21回0件のコメント

最新記事

すべて表示

短編の新作あげました。

ひさびさに「なろう」に『妖隠録』の新作を投稿いたしました。 『妖隠録 弐 ~ 人魚』でございます。 これあれだよね、谷崎の『人魚の嘆き』だね、て思ってもらえるとニヤリとします。 日本妖怪としての人魚じゃないので、はたして妖隠録シリーズで良かったのか...

サロメ

夢を見た。 ヴィレヴァンみたいなところで店内をぶらぶら眺めてたら、文学作品をモチーフにしたグッズみたいなコーナーを見つける。 結構売れていてスカスカだった。 違う棚に戻されていて見落としそうになったなかに、おそらくサロメのモチーフなんだろう置物があった。スリムなペットボトル...

Comments


bottom of page